訪問介護には様々な業務形態があり、事業所によって1日の仕事の流れも異なります。一般的に正社員の場合は、朝8時~8時半ごろに事業所に出社することから仕事が始まります。朝礼に出席して連絡事項などを聞いたら、それぞれの介護士が介護先へ向かいます。1人の介護士が訪問するのは3軒~5軒で、基本的にマンツーマンで介護を行います。訪問介護では訪問先への移動時間も労働時間となるため、移動時間はプライベートな時間ではありません。

訪問先では、食事や入浴、排せつなどの身体介助や、掃除や買い物などの生活援助を行います。1軒の訪問先に費やす時間は1時間ほどとなり、業務が終わったら次の訪問先に移動します。訪問介護でも休憩時間が設けられており、仕事の合間にランチ休憩などを取ることができます。時間があれば事業所で休憩することもできますが、時間がない場合は移動中に休憩することになります。

全ての訪問先で業務を終えたら、事務所に戻ってケアマネージャーに日報を提出するなどして仕事内容を報告します。日報は事務所に戻ってから書くこともできますが、移動中に書くのもOKです。報告を終えたら業務完了で、17時30分ごろに退社できます。事業所とパートで契約している場合は朝に事業所に出社する義務はなく、自宅から直接訪問介護先へ向かい、業務が終わったら自宅に直帰するという形になります。日報などはなく、電話で業務が完了したことを伝えるのが一般的です。